レトロ方向幕とは
日本がかつて国鉄を母体としていた頃、列車に表示されている行き先は、金属やプラスチックなどでできた板に
行き先を手書きでかかれており、その板を終点や起点、または運用変更時に人の力を使って取り替えていました。
この板のことをサイドボード、略して「サボ」と呼ぶことが多いです。
ここで書かれていた内容は、完全な「人力」でした。
つまり、(現代に残っているようなサボには、機械化が進むものの)多くは手書きで行われていました。
しかし、時代が進むにつれて、こういったサボ取替え作業にも、機械による自動化の波がやってきました。
そこで登場したのが、車掌室などで一元に管理できる回転式の自動方向幕でした。
(実は、新車でもキハ120系などローカル線車両には使われているが、手動のものもある。)
このとき誕生した方向幕のデザインは、他に類を見ない特徴的なものとなりました。
まずは、サンプルをどうぞ。

※このサンプルの漢字フォントは、ロールズプロジェクト様の国鉄方向幕書体を利用して、製作させていただいております。
(なお、繰り返しになりますが、営利・非営利を問わずの2次利用は、絶対にお避けください)
この字体のポイントは、
1.なんとなくゴシック体と似ているが、それとは明らかに違う。
2.見かけ上、文字の隅っこが丸みを帯びていて、仮にゴシック体を丸くしても、完全一致しない。
3.コンピュータの普通のフォントには存在しない、なんとなく「手書き」的な(良い意味での)バランスの悪さがある。
このように大きな特徴として挙げられていますが、
これらの性質をもつからこそ、この字体は、非常に味のあるものに仕上がっているのです。
だから、管理人のように「この文字(字体)が好きだ。」という人も多いのです。
あえてこのHPでは、国鉄時代非常に幅広く使われたこの書体を「国鉄フォント」または「国鉄書体」と
命名することにします。
この国鉄フォントも、時代の流れで、幕のLED化、近代化によるデザイン変更などで、その数をどんどん減らしています。
特に、民営化直後、各JRが新車導入、また既存の幕を独自の(今までの国鉄の流れとは全く異なった)新しい幕に切り替えられたりして、
その数は、減少の一途を辿っています。
そんな、過去の遺産国鉄フォントを、ここでご紹介していきたいと思います。
(なお、ここにある画像はすべて管理人が独自に撮影したものです。)
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